イタリア政府は私に自動二輪の免許証を与えてくれない、、、、、。
10年前ボローニャで運転免許を取得する際、何度も何度も
『この日本の免許は自動二輪も含まれているのでイタリアでの自動二輪も忘れないように』と指摘。
しかし手元にきたのは四輪のみ。やれやれ、、、で当時は諦めた。
10年経ってミラノで再度運転免許を取得するために役所へ。
もちろん自動二輪も含めた申請。しかしなんだか奥の方でもめていた。。。
いやな予感的中。
『ボローニャで取得した免許証記録が残っているので新たにミラノで作り直すのは難しい。』
『えっ?』
『まずはこのまま更新し、そのあとで二輪の免許を取得する様に』
『えっ? 二輪の免許を取る?』
『簡単な実技だけだから問題ないですよ。』
『・・・・・・・』
ということで、二輪教習所へ。その練習場がこれ。
空き地にテントを建てパイロンを置いたのみ。
会社で準備してもらったこのバイクで講習開始。
係員が内容を説明。
『イタリア語は分かるか?』
『少しは分かるが、できたら英語の方が助かりますが。』
『了解。』と言うものの教官の口から出てくるのはすべてイタリア語。
まぁ、予想通りだったが。
スラローム、制動試験、狭い道幅を想定したコース、ここ迄は何とか理解。でも。
『オット、オット 云々・・・・』何の事か分からず。
きょとんとしていると教官は指で数字の8を書いてくれた。
そう、何のことはない8の字コースの事であった。
8はイタリア語でオット(Otto)と言うので。
運転自体に課題は無かったものの、とにかくコースが分かりにくい。
スラロームも、8の字も、制動コースも全くコース指示がなく、パイロンのみ。
コースを間違うたびにこの教官自ら小走りでコースと示してくれる。
こんな感じで。
汗をかきながら説明してはくれるのは嬉しいが、なぜ地面にコースを書かないんだろうかと素朴な疑問がわく。
スラロームと、8の字を書いておけばそれだけで済みそうなのだが。。。。。
そんな疑問を持ちながら練習していると他の生徒も集まってくる。
若い!
しかし、この格好。
短パン、半袖、手袋無し。 日本では考えられない装備。
それでもそんな事はおかまい無しに講習は進んでいく、、、、、、
約30分間練習。なんとか要領も覚えたので、一週間後に本番との事。
バイクに乗り始めて30年以上経つが、まさかイタリアで免許試験を受ける事になるとは。
試験とその結果、乞うご期待 !