じゃレンタカーにするか・・・・・

仕事も終了し、空港へ。
今日はフランス国内『ナショナルストライキ』だそうな。
空港もその対象の様で、帰りの便に敏感になる。

インターネットで状況を確かめ いざ、シャルルドゴール空港へ. 到着後掲示板を眺める。
19:20発のミラノ行きは約1時間の遅れ。。。という表示。
『そうかぁ、取り敢えず飛ぶんだ』と仲間と会話し待ち時間を食事にあてる。

しかし、、、、この空港の手際の悪さは過去の経験から身に染みているが、その通り、、、、
マクドナルドのメニューを頼んで席に戻るのに約30分。やれやれ、でも怒るまい。

通関し待合室へ。 うむぁ〜まだ遅れるらしい。でもまぁ飛ぶと言う事なので安心。
待つ・・・・・・。

じゃレンタカーにするか・・・・・

待つ事約2時間。19:20が21:40へ。でもまぁ仕方なし。
で、外を見ると我々のゲートには既に飛行機は到着し整備中。
しかし、、、、、機長の窓を手で拭いている。まるで車のように。

じゃレンタカーにするか・・・・・

待ち合いロビーでこれを見た乗客からは失笑。『なんじゃこれ』

いよいよ搭乗案内。 列を待つ。しかし、、、、なんだか雰囲気がおかしい。

一向に機内へ荷物を運ぶ気配がないし、飛行域のエンジン周辺を整備しているみたい。
ヘッドライトを点けたり消したり。

で、10時を過ぎても搭乗口のドアは開かず。 ここで黒人の搭乗案内の女性から一言

『Your flight is cancelled...........』

おい、おい、それなないだろう、もう10時過ぎだし今から航空チケットなんてないじゃん。
ホテルもいまから予約するのは結構手間だぜぇ・・・
しかし、このeasyjetの案内人は淡々と説明し何も無かったように引き上げて行く。

格安チケットのリスクはこういう所に有り、と当たり前の事を実感。

で、路頭に迷う我ら5人衆。

『じゃぁ、レンタカーで帰るか。』

でもね、シャルルドゴール空港からミラノまで1000km以上。しかも今は夜の10時過ぎなんだよ。
と思いつつ状況を見ていると、話はその方向へ。
私は、『まっいいかぁ、これも面白そうだし。』と賛成。

レンタカーを借りる。ドライバー限定もクリアし受付で鍵を受け取る。ここで、イタリア人の若者が一言。

『で、だれか道は知ってる?ここからミラノまで』

『えっ? 君は道も良く知らないでレンタカー案を提案したの?』と思いながらも状況を観察。

『お、俺知ってる』 とフランス人の発言にほっとする。

こんないきさつでシャルルドゴールからミラノのマルペンサ空港までドライブ。
スイスアルプス、モンブラン越え、、、素晴らしい眺めらしいが、私はずっと寝てました。

夜中8時間かけて無事到着。 

あー疲れた。 自宅で朝食を採り、事務所へ行くと話題はこの経緯。
いろんなメンバーが『大変だったね、でも面白かったかい?』とか
『景色は 良かった?』、『誰が運転したの?』『あなたは何をしていたの』・・と聞いてくる。
まるで、戻ってきたメンバー全員がヒーローの如く話題の中心に。

でも、こういう話題は好きなんですよ、イタリア人は。

しかし1000kmの帰路をあっさり飛行機からレンタカーへ代え実行する行動力、8時間の間、150km/h前後の速度を維持しなが運転する集中力、それでも場を和らげる会話を持ち出すイタリア人には脱帽。
日本人にここまでの活動力があるかな?と真面目に感じた一日でした。


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この記事へのコメント
いやー やるなあ 若者達

わしだったら・・・
誰か泊めてくれーと泣き喚くな
Posted by tamatama at 2010年06月28日 20:00
私らには思いもつかない発想ですよねー、すっげぇー。
たくましいなぁイタリア人・・・。

それに付き合うことが出来てずっと寝ていられるのも凄いです。
Posted by N村 at 2010年06月30日 18:45
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    コメント(2)